◆タイプ別練習計画方法
①ハードルが得意なタイプ
②跳躍種目が得意なタイプ
③400が得意なタイプ
④投擲が得意なタイプ
⑤上記以外
①ハードルができるのは混成選手にとって大きい。技術系の種目であるため、他の種目に比べハードルで記録を伸ばすのには時間がかかる。ハードルができればその分他の種目に時間を掛けることができる。特に高跳びや投擲を中心として練習を行う。
②この中で1番日本記録を出しているタイプ(資料参照)。走ることができる幅跳びの選手は、ハードルもこなせることが多く、投擲の種目を中心に練習することで点数を伸ばすことができる。跳躍種目は記録の差が出やすいため、跳躍出身は混成には有利と言える。
③400が得意だと、走る種目で確実に記録を出すことができるため、安定している。特に最後の1500、800などで逆転の可能性も高くなり、優位に試合を進めることができるタイプ。400H経験者はハードル練習に時間がかからないため、投擲と跳躍だけに絞って練習できる。
④投擲選手は跳躍や1500などに不安な要素が大きいように感じるが、逆に走力のある投擲選手は一番混成に向いているといえる。パワー、瞬発力があるため、ハードルが3歩で走れたり、踏みきり動作ができるよう、技術的な練習に取り組めば、他のタイプに比べても大幅な記録アップが望める。
⑤長距離選手からの転身は少ないが、いないわけではない。走力があれば、跳躍種目、ハードルもクリアできる。また、100・200など短距離選手はハードルや幅跳びなどに対応しやすく、投擲と高跳びを中心に練習すれば記録を伸ばすことができる。
※参考資料
出身種目別の混成競技選手
①ハードル出身タイプ
松田克彦(日)、生方留美子(日)、伊藤新太郎、征矢範子
②跳躍出身タイプ
磯貝美奈子(日)、中田有紀(日)、佐藤さよこ(日)、安田地中海(J)、丸小野仁之、
安井亨(J)、木村香織、平田卓郎
③400出身タイプ
石沢雅俊、菊川恵子(J)
④投擲出身タイプ
金子宗弘(日)、平戸安紀子、右代啓介
(日=日本記録保持者・元保持者、J=高校・ジュニア日本記録保持者・元保持者)
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